2007年04月14日

庚申塔

庚申塔(こうしんとう)って知っていますか?

下の写真のような石塔のことを言います。
(これは私が幼少の頃、よく見ていた赤羽台団地の庚申塔です)

H 047.jpg

旧暦では60日に1度、庚申(かのえさる)の日が巡ってきます。

この夜に眠ってしまうと人の体内にすんでいる三し(さんし)という虫が天に昇り、天帝にその人の日ごろの行いを報告するという教えがありました。

報告された行いの内容によっては寿命が縮まると言われていました。

寿命が縮まっては大変ですので、この日は身を慎み、虫が抜け出せないようにとみんなで集まって徹夜して過ごしました。

このような慣わしは平安時代のころからあったようですが、江戸時代には全国の農村などで大流行しました。

最初は、身を慎むことが目的でしたが、そのうちに米や野菜、お金を持ち寄り、皆で飲食・歓談して過ごす楽しい集まりになっていきました。

さまざまな情報を交換し、農作業の知識や技術を研究する場、もしくは相談を打ち明けたりする社交の場でもありました。

この集会を3年18回続けた記念に建立したのが庚申塔なのです。

長寿や健康のみならず、家内安全や五穀豊じょう、現世や来世のことなどを祈り、それを碑面に刻みました。

私はこの話がすごく好きです。

地域で集まりいろいろなことを語り合う場が今の現代にはないんですね。

地域の夏祭りくらいではないでしょうか?

昔の日本人はしきたりや慣わしがあったため老若男女が集うきっかけがいろいろとありました。

非現実的で面倒なものも中にはありますが、このようなしきたりの意義というのは実は人と人のコミュニケーションにあったのではないかと思っています。

最近、「日本人のしきたり」という本が売れていますが、実は現代人の孤独感、寂しさが理由なのではないかと考えていたりします。

関心のある方は是非、一読を。





posted by リュウ at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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